東京、2017年6月20日 – クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド株式会社(日本本社:千代田区永田町)は、リサーチ・ディレクターの鈴木英晃が、2017年6月19日に都内で開催された「APREA(アジア太平洋不動産協会)日本支部主催セミナー」にて講演を行ったと発表しました。
不動産投資に携わる約70名の聴衆を前に行った講演の内容は次の通りです。
日本のクロスボーダー不動産投資はまだ始まったばかりである。日本資本の海外不動産投資は、2000年から2017年第一四半期までで判明している限り、直接投資物件ベースで累積取得数576物件約309億ドルに及んでいる。しかし、日本資本による海外不動産の処分も過去数多く行われていたことはあまり知られておらず、これらは2000年からの累計で1002物件、約506億ドルにも及ぶ。累計純投資額ではマイナスとなっていることになる。主要な売却プレイヤーには生命保険会社が含まれ、金融危機以降は売却に徹していた。その他には一般法人、ハウスメーカー含むデベロッパー、建設会社なども売却主に含まれていたが、物件売却と同時に購入も進めていた。日本資本による海外不動産投資は2016年が特に活発で、年間約46億ドルもの物件を取得している。これにより2007年以来初めて、2016年に日本資本による純投資額がプラスに転じた。2017年第一四半期の物件取得額は既に約16億ドルに達しており、このペースが順調に続けば2016年を超える投資量となることが予想される。
本講演に関するお問合せ:
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