アジア太平洋地域データセンター建設コストガイド 2025
24/01/2025
当社の2025年レポートでは、データセンター事業者、デベロッパー、投資家、金融機関向けに、用地購入とデータセンター建設にかかる費用をそれぞれを包括的に分析し、データセンター開発にかかる資金需要について理解を深めることを目的としています。
本レポートは、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドのデータに基づいており、26カ所のデータセンターにおける90のクラスターの詳細なモデリングとシナリオ別コスト分析に加え、電力供給とコスト、AI、投資動向など、データセンターセクターの発展に影響を与える主要テーマに関する考察を掲載しています。
データセンター建設コスト
2024年のデータセンター建設コストは、サプライチェーンの根詰まりが引き続き緩和されたため、上昇幅は例年より緩やかとなった。地域別では、過去最高を記録した昨年を3.8%下回るコスト上昇率となった。
前年の建設コスト上昇率を上回ったのはインドとオーストラリアのみで、両市場とも国内外からの旺盛な需要が押し上げ要因であった。それ以外の市場では、資材の需給がコロナ後の標準的な水準に落ち着くにつれて、コスト上昇率は鈍化または横ばいとなった。
国別では、インド、オーストラリア、インドネシアの建設コスト上昇率(5%)が高かった一方、香港のコスト上昇率(2.1%)が最も低かった。
最も建設コストの高い国トップ5は、順位は異なるものの、昨年と変わっていない。
最も高額な国
(ミッドレンジのコストでランク付けされ、ミッドスペックの建設に基づく)
- 日本
- シンガポール
- オーストラリア
- 韓国
- 香港、中国
土地購入コスト*
既存市場でデータセンター建設に適地が不足する傾向が強まり、新興市場への関心が高まったため、土地コストは2024年も上昇を続けた。このような適地の不足は、ブラウンフィールドでの再開発への動きを後押ししている。
*土地コストの算出方法は、市場価格ではなくクラスター価格を反映するように変更されたため、前年比の比較はできない。
最も高額な都心部クラスターのランキング
(中間価格帯の土地でランク付けされる)
都心部クラスター
- 江南、ソウル、韓国
- 内湖区、台北、台湾、中国
- 東京都心部、首都圏、日本
- ジャカルタ中心部、ジャカルタ首都圏、インドネシア
- ソウル西南部、ソウル、韓国
- 川崎、首都圏、東京
- 沙田、香港、中華圏
- 城南、ソウル、韓国
- 粉嶺、香港、中華圏
- 相模原、首都圏、日本

関連コンテンツ
Cushman & Wakefield wins Data Centre Market Intelligence Award at Asia Pacific W.Media Awards
Cushman & Wakefield is pleased to announce it has been named winner in the Data Centre Market Intelligence Team category at this year’s W.Media Awards in Singapore.
Amy Kathleen Kelly • 10/12/2024