アジア太平洋地域*のデータセンター市場の稼働容量は10GWの大台を超え、2023年下半期には約800MWの新規供給が追加され, 地域全体の稼働容量は10.6GWに達しました。アジア太平洋地域全体で3.9GWが建設中、9.4GWが計画中であり、前回の更新時から約90万MW増加しています。
アジア太平洋地域の多くの市場は、稼働容量、開発容量ともに急速な成長を続けています。稼働容量のほぼ80%は、アジア太平洋地域の上位5市場 – 中国本土(3.9GW)、日本(1.3GW)、オーストラリア(1.2GW)、インド(1.1GW)、シンガポール(962MW)に集中しています。2023年下半期には、インドが中国本土、日本、オーストラリアに加わり、1GWを超える規模の市場となり、シンガポールは現在962MWが稼動しており、2024年にはこの地位に達すると予想されます。
地域別では、建設中の活動の50%以上が中国本土とインドに集中しています。しかし、インドと日本では、それぞれ建設中と計画中を合わせて290万kWと170万kWの開発パイプラインがあり、これらの市場は、今後5年間で3GWを超える成長を遂げるアジア太平洋の3つの市場として、中国本土に匹敵する勢いです。しかし、日本、特に東京では電力供給に関する問題が続いているため、このマイルストーンに到達するまでの全体的なスケジュールには遅れが生じる可能性があります。
マレーシアは、クアラルンプールとジョホールの両地域で継続的な関心と成長が見られており、アジア太平洋地域で最も急成長している市場です。1.2GWの開発パイプラインが進行中で、現在189MWの稼働容量を持つマレーシアは、今後5年間で600%の成長を遂げるでしょう。
本レポートでは、アジア太平洋地域のデータセンター市場成熟度指数(Asia Pacific Data Centre Market Maturity Index)を用いて、今後10年間における同地域のマクロレベル市場30カ所の潜在的な進化を予測し、同地域の成長がどこで起こるかを分析しています。同レポートではムンバイ、東京、シドニー、シンガポール、ソウル、クアラルンプール、ジャカルタ External Link、香港の8つの主要市場と、バンコク、オークランド、ホーチミン External Linkの4つの注目すべき二次市場についても詳しく解説していきます。 External Link
*すべての分析において、アジア太平洋地域の調査対象はオーストラリア、中国本土、香港、インド、インドネシア、日本、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナムのみ。
アジア太平洋地域のデータセンターは今後どうなるでしょうか?
アジア太平洋地域のデータセンター・セクターに関する最新情報と、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドのデータセンター事業の詳細をご覧ください。