「アジア太平洋オフィス内装費用ガイド2019-2020」では、アジア太平洋地域の主要28都市におけるオフィス設備工事費の最新データをご紹介しています。求める仕様が低・中・高グレードのいずれであっても、入居者にとって資本的支出計画や移転予算を決定する際のご参考として頂ければ幸いです。ここでは、いくつかのポイントをご紹介します。
成長牽引型の需要
今年はアジア太平洋地域の力強い経済成長が企業の業務拡大を牽引し、オフィス需要は健全な水準に達しています。当地域の多くの都市では空きスペースが限られているため、スペースの競争が激化しており、賃料の伸びを牽引しています。一方で、2020年のオリンピック開催に向けて資源の逼迫が顕著になっている日本では、建設コストの上昇が続いています。
コストの優先順位は変わらず
オフィス移転プロジェクトにおいてはオフィスの改装費用が最優先事項であることから、今後も企業はコストの精査を続けていくことになるでしょう。オフィスの改装費用は平均して1平方フィートあたり110米ドル(約422,000円/坪)前後ですが、台北での最小値は1平方フィートあたり45米ドル(約173,000円/坪)、東京での最高値は1平方フィートあたり275米ドル(約1,055,000円/坪)と幅があります。
また、仕上げの品質によってコストに大きなばらつきがあり、平均以下と平均以上の差は最大で3倍にもなります。この様にアジア太平洋地域の価格帯は幅が広く、企業がプロジェクトマネジメントの専門家に洞察と手引きを求める傾向が強くなっています。
主なポイント
- 東京は1平方フィートあたり平均202米ドル(約775,000円/坪)と、アジア太平洋地域の中で最も高額なオフィス・フィットアウト市場である
- シンガポールのフィットアウト・コストは1平方フィートあたり平均115米ドル(約441,000円/坪)で、東南アジアの中で最も高い
- 北京の平均的なフィットアウト・コストは、上海、深セン、広州よりも高い
- ムンバイは、インドの他の主要都市の中で最も高い平均的フィットアウト・コストを記録した
- シドニーは、オーストラリアで最も高額なオフィス・フィットアウト市場であり、平均コストは1平方フィートあたり154米ドル(約591,000円/坪)である
詳細はこちらからレポートをダウンロードしてご覧ください。
※為替レートは2019年9月25日時点(1米ドル=約107.8円)